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被せものや詰め物が取れたとき

皆さんは、詰め物や被せものが取れてからそのまま放置していませんか?
実は、被せものが取れるのにはいくつか理由があるのでご紹介します。



①むし歯
詰め物と歯の隙間に菌が入り込み、中でむし歯が進行している場合が多くあります。
虫歯を削ってから型を取るので、2~3回の通院で治療が完了します。
 
②歯ぎしり
長期にわたり強い力で歯に負荷がかかるため、詰め物が取れる原因になります。詰め物自体が割れてしまうケースもあります。
被せものの治療が終わり、ご希望があればマウスピースを作ることもできます。

③詰め物、被せものの劣化
装着のときに使うセメントには寿命があるため、治療後何年かすると外れてしまうことがあります。
外れたものをお持ち頂いて、問題がなければ1回の治療でつけることができます。

④噛み合わせ
被せものを付けた頃はぴったりハマっていても、年月がたつと嚙み合わせが変化し、バランスがくずれて外れてしまうことがあります。



 
詰め物や被せものが取れたまま放置していると歯へのダメージが大きくなってしまいます。
また、はずれた原因がむし歯以外の場合でも、詰め物がとれたところの隙間に食べカス等が挟まり、虫歯の原因のリスクが高まってしまうため、
生活に支障がない場合でも放置せず、なるべく早く受診することをお勧めします。
 
2023年02月13日 17:20

唾液の働き

みなさんは唾液にいろいろな働きがあることを知っていますか?

実は、日ごろ生活している中で、唾液は口腔内の組織を滑らかにして飲み込む機能や、発音に関わる機能をサポートするだけではなく、歯や粘膜に起こるトラブルからさまざまな方法で防御しています。
唾液の主成分は99.4%水でできています。あとの0.6%は無機質と有機質になります。その0.6%しか存在しない成分が口腔の機能に重要な役割を果たしています。

【無機質と有機質の成分】
無機質:主なものはナトリウム・カリウム・塩素・カルシウム・リン酸および重炭酸・微量元素はフッ素など
有機質:糖タンパク(ムチン)・免疫グロブリン・酵素(アミラーゼ、リゾチーム、ペルオキシダーゼ)・アミノ酸・グルコースなど
たった0.6%でも無機質と有機質にこれだけの成分が含まれています。そしてここからはその成分の作用と役割を6つに大きく分けて話していきます。


①洗浄作用
唾液の水分はプラーク(歯垢)中の酸を洗い流す作用だけではなく、表層下脱灰層(初期の虫歯)の酸を洗い流す作用もあります。
②緩衝作用
まず、‘‘唾液の緩衝能‘‘とは、口腔内に作用した酸やアルカリ性を中性に近づけようとする(元に戻す)働きのことをいいます。酸性に傾けば傾くほど、虫歯へのリスクが高まりますが、リン酸および重炭酸が口腔内環境を一定に保ちます。
③再石灰化作用
無機質の主な成分に含まれる、カルシウムとリン酸が作用し、表層下脱灰層(初期の虫歯)のエナメル質の結晶を新しく形成し元の健康な状態に戻します。
④潤滑作用
有機質の成分に含まれる、糖タンパク(ムチン)により口腔粘膜の滑りを良くし、水分とともに咀嚼や嚥下を容易にします。
⑤抗菌作用
口から入ってくる細菌の増殖を、酵素(リゾチーム・ペルオキシダーゼなど)、免疫グロブリンなどによって抑制します。
また、ガンの原因にもなる活性酸素を減少させるとも言われています。
※活性酸素:呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部が、通常の状態よりも活性化された酸素のことを言います。体内の代謝過程において様々な成分と反応し、過剰になると細胞傷害をもたらします
⑥消化作用
酵素(アミラーゼ)が食べ物に含まれるデンプンを分解し、胃で消化されやすい状態にします。

ここには主な6つの作用を上げましたが、他にも体液量調節作用や、内分泌作用などのたくさんの作用があります。
通常、健康な成人は、1日当たり平均1L~1.5L(大きなペットボトル一本くらい)もの唾液を分泌しています。ですが、唾液の分泌は夜になると減少していきます。それに伴い、唾液の作用とその機能も低下していくため、細菌は増殖していきます。少しでも増殖を減らすために‘‘夜寝る前‘‘‘‘朝起きたとき‘‘のケアが大切になります。
唾液の分泌が減ると口腔内が乾燥し、食べ物が飲み込みづらくなる・口臭が出てくる・口臭がきつくなる・ねばねばして口腔内が気持ち悪い・話ずらくなるなどの症状が起きてきます。
それだけではなく、先ほどお話した作用が機能しなくなり、舌痛・口内痛やカンジタ菌増殖による口内炎、虫歯や歯周病などにもかかりやすくなります。
では、なぜ唾液が出ずらく、減ってしまうのでしょうか?
それは以下の原因が唾液の分泌減少に多いと言われています。
・加齢 ・シェーグレン症候群・ストレス ・薬の副作用・糖尿病 ・口呼吸・喫煙などがあります。
加齢やストレスで唾液の分泌が低下しているかもと感じたら、ご自身の食事の習慣をチェックしてみてください。
例えば、食べ物が噛みにくい、飲み込みにくいからといって水やお茶で流し込んでいませんか?
本来なら噛むたびにたくさんの唾液が分泌されるのが理想です。それも水やお茶で流し込んでいると、唾液を分泌する習慣がたたれ、ますます低下していきます。多少食べにくくても飲み物なしで噛んでみようという習慣をつけてみてください。
咀嚼回数を増やすと唾液の分泌も増えていきます。唾液があまり出ないうちに食べ終えてしまう‘‘早食い‘‘も良くないので注意してください。


 
2023年02月10日 17:33

歯の着色について

今回は気になって受診する方の多い「歯の着色・茶渋」についてお話します。

【原因】
歯の着色の原因には、外因性と内因性があります。
外因性の着色の原因はコーヒー・緑茶などのポリフェノールを含むものを日常的に摂取したことによるものと、喫煙している方はタバコに含まれるヤニによる着色などがあります。これらは歯の表面にあるペリクルという薄い膜と結びついて沈着してしまうことで着色になります。
内因性の着色の原因は失活歯や無髄歯と呼ばれる(神経の無い歯)進んだ虫歯などにより歯の神経を取ったことで歯が黒っぽくなってしまうものがあります。これは神経を取ったことにより歯に栄養がいかなくなってしまうからです。また、神経のある歯でも加齢により歯の表面のエナメル質と呼ばれる部分が薄くなり、エナメル質よりも内側にある黄色っぽい色をした象牙質と呼ばれる部分が透けて見えることにより、歯が黄ばんだように感じることがあります。
※茶渋とはカテキン類のポリフェノールが酸化したもの

【治療法】
歯の着色や茶渋が気になる方は歯科医院でクリーニングしてもらいましょう。
一度茶渋がついてしまうと自宅で行う歯磨きだけではなかなか落とすことができません。ですが、歯科医院でクリーニングをしてもらうと自宅でのケアでは落ちないような着色汚れをきれいに落とすことが可能です。
また、PMTCと一緒に歯石除去もしてもらえるので歯石による悪影響を改善することもできます。
PMTCとはプロフェッショナルメカニカルトゥースクリーニングの略で歯科医院で受けられる歯磨きのようなものです。
フッ素が配合された研磨ジェルや専用の機械を使用して歯を磨きます。歯の表面の気になる茶渋や着色がきれいになるのと合わせて、表面に歯垢(プラーク)が付きにくくなるのもメリットです。
しかし、せっかく着色汚れを落としてもらってもしばらくするとお茶やコーヒー、食べ物などの影響で歯が黄ばんだり茶色くなってしまいます。そのため、歯をきれいに保ちたい方は定期的に通って歯のクリーニングをしてもらうのがおすすめです。
2023年02月10日 09:27

タバコがお口の中に及ぼす影響について

タバコは身体だけではなく、お口の中にも悪影響を与えます。
今回はタバコがお口の中に及ぼす悪影響について4つ紹介します。

1つ目は タバコと歯周病 です。
たばこと歯周病は密接に関係しています。たばこは口から吸います、そのため体の中に最初に喫煙の影響を受ける部分は口になります。たばこの煙や成分は口腔内に入ると有害物質が粘膜や歯茎から吸収されて血液循環が悪化し、充分な酸素が全身の細胞にいきわたらなくなります。
その結果、歯周ポケットの中で歯周病の原因となる細菌が繁殖しやすくなります。
また、ニコチンには血管収縮作用や、血流障害を起こすため歯茎の炎症が抑えられてしまい、腫れや出血が出にくくなって、歯周病が進行していることに気づくのが遅れてしまいます。

タバコのタールの成分は付着すると歯周病の原因となるプラーク(歯垢)や歯石をさらに付きやすくしてしまいます。

2つ目は タバコと口臭 です。
タバコによる口臭は主にタール・ニコチン・一酸化炭素によって引き起こされます。
間接的には歯周病などによって口臭が起こります。
タール:タバコに含まれる成分のうち粒子成分であるタールはヤニとも呼ばれています。
油分を含んでいるため、歯や舌に絡みつくように付着し、口腔内にとどまらず肺の内部からタバコ特有のにおいを発する原因になります。
ニコチン:ニコチン自体は臭いを発することはありませんが、唾液の分泌を抑制する作用があります。唾液の分泌量が減少すると口腔内の自浄作用が機能しなくなり、口腔内が乾燥することで雑菌が増殖し口臭の原因になります。
舌苔:舌の表面にこびりつく苔状の汚れを舌苔といいます。舌苔は非喫煙者でも口腔内の乾燥によって発生しますが、飲食や歯磨きなどにより、除去されていきます。一方で喫煙者の舌苔は油分を含んだタールが絡みつくように付着しているため、簡単には除去できません。
はじめは白い苔のような舌苔がやがて茶色く変化し、強い口臭の原因になります。

3つ目は タバコと歯茎 です。
健康的な歯茎がピンク色をしているのは歯茎の中にある毛細血管が透けて見えているからです。
タバコを吸うと、ニコチンの影響で歯茎の毛細血管が収縮し、血管内を流れる血の量が少なくなるため、歯茎が黒ずんで見えるようになります。
また、タバコを吸うと、有害物質から歯茎を守るためにメラニン色素が作られます。通常、メラニン色素の働きは体内のビタミンCによって抑制されますが、タバコを吸うと体内のビタミンCが大量に消費されるため、色素沈着が起こりやすくなります。喫煙歴が長くなるほど、歯茎はどんどん黒ずむのです。

4つ目は タバコと虫歯 です。
タバコを吸っている人と、吸っていない人では虫歯になるリスクが違ってきます。
タバコを吸っているから虫歯になって、吸っていないから虫歯にならないわけではないです。ですが、タバコを吸う人は虫歯が発生しやすい口腔環境を作りやすい傾向にあるということです。喫煙習慣がそのまま虫歯に繋がるのではなく、あくまで間接的な影響をもたらします。
また、タバコを吸う人は唾液の分泌量が減少します。そのため、口の中が乾きやすくなり「ドライマウス」の状態が続くことで口の中がねばねばしたり、のどが渇きやすくなったりするなどの症状が出ます。そして何より、唾液にある殺菌作用や抗菌作用が減弱することから虫歯菌が増殖しやすくなってしまいます。

定期的な歯科健診と、ご自身に合った歯の磨き方で口の中を守りましょう。


 
2023年02月08日 10:57

妊婦健診について

今回は妊婦検診についてお話します。
妊娠中には歯科検診を受けることをおすすめします。

【妊娠中に歯科検診が必要な2つの大きな理由】
1つ目は、妊娠中には口腔内のリスクが高まります。妊娠するとホルモンや体調の変化に伴って、妊婦さんの口腔環境にも変化が起こります。
妊娠するとプロゲステロンやエストロゲンといった女性ホルモンが増加します。この女性ホルモンは唾液や歯周ポケットから出てくる液体に混ざって口の中に侵入しますが、歯周病菌はこの女性ホルモンが大好きです。
女性ホルモンの増加によって歯周病菌の動きが活発になり、歯肉炎が起こりやすくなります。また、体内の免疫力の低下に伴い、歯肉の免疫力も低下します。
さらに唾液の分泌量の低下で口の中が乾きやすくなったり、唾液の酸を中和する力が落ちて口の中が酸性に傾きやすくなったりします。
その結果、歯ぐきがはれたり、出血したり、虫歯になるなど様々な症状が起こってしまうのです。

2つ目はつわりが原因で口内環境が悪化することです。
つわりのひどい妊婦さんは、吐き気で歯をしっかり磨くことが難しい場合あります。また、つわりのために食事の時間が不規則になったり、少量の食事を頻回にとったりすることで歯が虫歯菌にさらされる時間が長くなります。
さらにつわりの時は、すっぱいものを好んで食べる方も多く、お口の中が酸性になりやすくなります。
妊娠中に歯が悪くなるのはおなかに赤ちゃんがいるためではなく、妊婦さんの口内環境の変化と口腔内のお手入れがしにくくなることが原因のようです。


【歯科検診を受ける費用・理由・時期】
〈費用〉 妊婦歯科検診の費用は、内容によってさまざまです。一般的な歯科検診は保険の適用外になるため、病院によって費用が異なりますが、自治体によっては妊婦さんの歯科検診が無料で受けられたり、費用の一部を負担してもらえたりするところもあります。
住んでいる地域に確認してみると良いでしょう。

〈理由〉さきほど言った通り妊娠中はホルモンバランスが変化するため、歯周病菌が繁殖しやすい口内環境になってしまいます。
つわりで歯をきちんと磨けないなどの理由から、虫歯や歯周病になるリスクを高めてしまいます。
妊娠中に虫歯菌や歯周病菌がお口から体内に入り込んでしまうと、妊娠37週未満で出産してしまう早産や、新生児の体重が2500グラムに満たない低体重児出産を引き起こす可能性があると言われています。
また、赤ちゃんに虫歯をうつしてしまうリスクもあります。赤ちゃんのお口の中にはもともと虫歯菌は存在しません。大人の唾液を介して感染してしまうのです。
赤ちゃんを虫歯から守るためには、虫歯菌をうつさないことが重要となります。
赤ちゃんが生まれてくる前に一緒に生活をする大人たちの虫歯も治療しておくことが大切です。


【時期】
赤ちゃんが生まれて子育てが始まると、歯医者さんに通うことが難しくなります。妊娠中に一度は歯科検診を受けるようにしましょう。
検診を受ける時期は、つわりが過ぎて、安定期に入ってからが望ましいと言われています。
おなかが大きくなると治療用のイスに仰向けの状態で長時間横たわるのはつらくなります。歯科検診は妊娠中期までに済ませておいた方が良いでしょう。

 

2023年02月07日 14:41

気になる歯の白濁について

今回は歯の白濁についてのお話です。
歯の表面にある白い斑点の見た目が気になるという方がいます。
歯の表面が白っぽく見える状態は、
ホワイトスポットとも呼ばれています。
ホワイトスポットとは、遺伝や、エナメル質形成不全、歯の形成時期の栄養不足、幼少期に受けた外傷、フッ素濃度の高い飲食物の過剰摂取、虫歯の初期症状などが原因になってエナメル質の石灰化不全が引き起こされつくられる症状です。


初期の虫歯が原因の場合
初期の虫歯が原因の白斑は表面がざらざらしていて、光沢がない場合が多く、虫歯以外が原因のものは通常の歯のように表面がつるつるしている傾向があります。
初期の虫歯は歯の表面に汚れがたまった状態が長く続き、その下の歯の表面が徐々に溶かされてしまうことが原因で白濁が生じます。
初期の虫歯による白濁は何も対策をしなければ虫歯が進行してしまいますが、歯科医院でしっかり対策をすれば進行を止めることができます。
ご自身では、飲み物を含めた食生活を見直し、歯磨きの方法の改善を行い、虫歯の進行を予防します。
歯科医院では歯のクリーニングやフッ素の塗布をおこないます。

エナメル質形成不全
エナメル質形成不全は歯の表面のエナメル質が生まれつき作られないことで白く白濁したり、茶色くなったりします。
エナメル質の形成が不十分の為、その部分が弱くなります。これは乳歯にも永久歯にも見られます。
小さなころからずっとある白い斑点のようなものはエナメル質形成不全の可能性が高くなります。
エナメル質形成不全を分けると、遺伝子に起因しているものと、遺伝子に起因していないものに分かれます。
前者は遺伝性エナメル質形成不全症で、全ての歯に症状がみられます。後者は、エナメル芽細胞というエナメル質を作る細胞の機能が障害されたために引き起こされるエナメル質減形成、または石灰化不全のことを言い、総じてエナメル質形成不全と呼ばれています。後者の原因としては、乳歯を転んでぶつけたり、根の先に炎症が起きたことがあると後から生える永久歯に影響を及ぼすことがあります。


治療法としては歯を削って被せ者を作るか、またはコンポジットレジンと呼ばれる歯の色に合わせた詰め物をつめます。


 
2023年02月06日 15:40

口腔ケア

皆さんは歯ブラシ以外の口腔ケアを行っていますか❔
それぞれのお口にあったケア方法がたくさんあるので、いくつかご紹介します。


舌ブラシ…舌に付着した汚れを落とす用品です。歯ブラシで舌を磨くと傷つけてしまう可能性があるため、舌ブラシは歯ブラシよりも柔らかく作られています。また、舌磨き専用のジェルも売っているので併用して使うのもオススメです。

洗口剤…口臭除去の効果が高く、スッキリ感が得られます。虫歯や歯周病予防にも効果的です。

デンタルフロス…歯と歯の間の歯ブラシでは届かない場所の汚れをとる用品です。ホルダーに取り付けてあるタイプのフロスは初心者の方が使いやすいです。

歯間ブラシ…歯と歯の隙間が大きい方に向いています。歯間ブラシが通らない方はフロスの使用をオススメします。

タフトブラシ…矯正中や歯並びが悪い方、親知らず等が磨きやすいブラシです。

2列歯ブラシ…矯正中の磨きにくいブラケットを磨くのに優れています。



このように、口腔ケアがたくさんあります。
普段の歯ブラシに加えて、皆さんそれぞれのお口にあったケアを見つけ、実践してみるのも良いと思います。
2023年02月04日 15:11

口内炎について

皆さんも一度はできたことのある口内炎についてお話します。

口内炎には主に3つの種類があります。
1つ目は、アフタ性口内炎です。

これは免疫力の低下・ストレス・口の中にできた傷・ウイルス・栄養不良が原因で起こります。

最も一般的な口内炎であり、形は円形や楕円形で白っぽくなっていて周囲は赤く盛り上がっているのが特徴です。
1つだけの場合や、複数できる場合もあります。
強い痛みも特徴で、部位によっては唾液を飲みこむのも辛いほどです。

2つ目は、ウイルス性口内炎です。
これは、単純ヘルペスウイルス・水帯状ヘルペスウイルス・A群コクサッキーウイルスによるものです。
3歳以下の子供に多く見られるヘルペス性口内炎は発熱と口の中にできる複数の小さな水ぶくれが潰れて炎症を起こします。
発熱や痛みにより、食欲の低下や摂食拒否となり、脱水症状を引き起こすこともあります。
A群コクサッキーウイルスはヘルパンギーナの原因となるウイルスでヘルペス性口内炎に似た症状ですが、感染力が高いことに注意が必要です。
※ヘルパンギーナとは発熱と口の中の粘膜に出てくる水疱の発疹が特徴のウイルス性の咽頭炎のことです。
乳幼児を中心に夏季に流行します。
ヘルパンギーナは手足口病や咽頭結膜熱とともに夏風邪の代表的存在と言えます。

3つ目は、カタル性口内炎です。
これは物理的な刺激によるものが原因で、義歯(入れ歯)や虫歯の治療の詰め物に歯肉が当たってしまったり、歯周病などにより口腔内が不衛生な時に発症することが多いです。
アフタ性口内炎とは違い、境界位置が分かりにくく、唾液の分泌が増えて口臭が発生したり、口の中が熱く感じることもあります。
また、味覚が分かりにくくなることもあります。
やけどが原因で炎症を起こす場合も含まれ、その場合は赤くただれる症状が出ます。それほど痛くありませんが、ヒリヒリします。

口内炎を予防するには?
・丁寧な歯磨き・殺菌成分入りのうがい薬を使用し細菌の繁殖を抑制、お口の中を清潔に保つ。
・ビタミンABCを含む食品を積極的にとり、バランスの良い食事を心掛ける。
・十分な睡眠をとり体調を整える。
・入れ歯や被せものがあっていない場合は歯科医院で調整してもらいましょう。


治療
たかはし歯科ではレーザー治療と、アフタゾロンという軟膏の処方をおこなっています。
歯科のレーザー治療は「炎症を抑える」「痛みを和らげる」「出血を止める」「細胞の回復を促す」などの効果があります。

レーザー治療はは表面麻酔をしてから治療をおこなうので痛みが少ないです。また、レーザー治療は即効性があるので短時間で痛みが消えます。
1日~数日で治るでしょう。

口内炎の痛みが辛いときは、歯科医院を受診しましょう。
 
2023年02月04日 11:44

歯磨きについて

皆さんは一日に何回歯を磨きますか?
また、きちんと磨けているでしょうか?

今回は歯磨きについて紹介します。

まず初めに基本の ブラッシング法を4つ 紹介します。
1つ目はもっとも使われている磨き方 スクラッピング法 です。
毛先を直角(90度)に当て、1・2本10回を目安に磨きます。
動かす幅を大きくすると横向きになってしまい、スクラッピング法の効果が半減してしまうため注意してください。
代表的な歯の磨き方であるスクラッピング法は、毛先や柄の形状が真っすぐな歯ブラシを使用するのがおすすめです。
毛先がギザギザだったり、柄がカーブしていると適正な圧力が均等にかからないからです。毛先のサイズは小さめ(自分の歯の1~2本分)が望ましく、毛の硬さはやや硬めが良いでしょう。特に歯の汚れがひどいときにはハードタイプの歯ブラシで力を入れないようにしながら磨くことで短時間で歯垢を除去できます。
長所:動かし方が簡単
短所:広い範囲を磨けない

2つ目は
 ローリング法 です。
毛先を歯の根元に垂直に当て、歯の先端に向けて回転させます。
歯ブラシは毛が長く、少し硬めのものが良いでしょう。ただし、毛先で歯肉を傷つけないようにしましょう。
長所:動かし方が簡単
短所:歯と歯茎の境目が磨き残しやすい

3つ目は
 フォーンズ法 です。
毛先を直角(90度)に当て、くるくると回転させながら磨きます。
小さいお子さんや、上手く磨けない方に向いている方法です。

長所:大きな汚れを短時間で磨ける
短所:歯間部(歯と歯の間)の汚れを落とせない

4つ目は
 バス法 です。
毛先を(45度)に歯茎に当て、小刻みに動かしながら、一本ずつ横に移動させて磨きます。
歯周ポケットの中の汚れを掃除できることと、歯肉のマッサージ効果があります。
歯周病や、歯肉炎でポケットが深いところや出血、腫れている歯肉のケアに向いています。
長所:歯周ポケット付近の汚れを落とせる
短所:歯ぐきを傷つけてしまうことがある


・歯ブラシの使用期間
今使っている歯ブラシはいつから使用していますか?
1ヶ月~2ヶ月に一度は歯ブラシを交換しましょう。力を入れすぎたり、大きく磨くと1~2週間でもダメになってしまうこともあります。
歯ブラシのブラシの部分を後ろから見てブラシがはみ出ている場合(ブラシが広がっている状態)になっていたら新しい歯ブラシに交換しましょう。古くなった歯ブラシは歯垢(プラーク)除去効果と歯肉のマッサージ効果が落ちてしまいます。


・歯磨きは1日何回するべき?最適な頻度とタイミング
歯磨きの回数に厳密な決まりはありません。それぞれのライフスタイルやお口の中の状態も異なることから1日に歯磨きができる回数も変わってくるものです。
ただ、虫歯や歯周病をしっかりと予防したいのであれば最低でも1日2回は歯磨きをしましょう。
1日2回の歯磨きをどのタイミングで行うかについてですが、これは朝と夜がベストといえます。
なぜなら、睡眠中というのはお口の中で虫歯菌や歯周病菌が繁殖しやすくなっているからです。これは唾液の分泌量が低下することに起因しています。ですから朝起きたときのお口の中はとても不潔になっていると考えましょう。
就寝前にも必ず歯磨きをするようにしましょう。これは細菌の活動が活発化する睡眠時に少しでも虫歯や歯周病のリスクを下げるための歯磨きです。次に、理想の歯磨きの頻度についてお話します。

1日に行う歯磨きの回数は毎食後に行うのがベストと言えます。それも朝昼晩の3回だけではなく、おやつや夜食など、細菌のえさとなる物質を口に含むたびに歯磨きをすることが最善と言えます。
そうした歯磨きの習慣をみにつけることで、虫歯や歯周病から歯を守ることができます。


 
2023年02月01日 17:04

子供の歯について

【子供の歯が虫歯になる原因】
だらだら間食する
お菓子、ジュース、スポーツドリンクなどをだらだら食べ飲みすると、糖がずっと口の中にある状態になるのでむし歯ができやすくなります。
時間を決めて食べるようにし、食べた後は歯磨きをするようにしましょう。
②家族からむし歯菌が感染
むし歯菌(ミュータンス菌)は唾液によって感染します。大人が使った箸やお皿は、むし歯菌が付着している可能性があるため、子供と食器をわけて使うことをおすすめします。
③磨き残し
歯の溝や歯と歯の間・奥に生える6歳臼歯は磨きにくいので、自分1人で磨けるようになるまではご両親が磨き残しの確認をしたり、仕上げの歯磨きをしてあげることも大切です。

【歯磨きを楽しくする工夫】
・慣れるまではお母さんの膝の上で磨いてあげる
・歯医者さんごっこをしてみる
・教育番組の音楽を流しながら磨いてみる
・ぶどう味やりんご味など、おいしい味の歯磨き粉を使ってみる

歯磨きが苦手なお子さんも多いと思うので、いろんな工夫をして歯磨きに慣れさせましょう。


 
2023年02月01日 16:04
医院名
住所 杉並区阿佐谷北1-31-12-102
電話番号 03-3336-8004
 
午前診療
  9:00~13:00
午後診療
14:30~19:30
□・・・19:00まで、▲・・・16:30まで

診療科目

  • 歯科
  • 小児歯科
  • インプラント
  • 矯正
  • 口腔外科

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