口内炎について
皆さんも一度はできたことのある口内炎についてお話します。口内炎には主に3つの種類があります。
1つ目は、アフタ性口内炎です。
これは免疫力の低下・ストレス・口の中にできた傷・ウイルス・栄養不良が原因で起こります。
最も一般的な口内炎であり、形は円形や楕円形で白っぽくなっていて周囲は赤く盛り上がっているのが特徴です。1つだけの場合や、複数できる場合もあります。
強い痛みも特徴で、部位によっては唾液を飲みこむのも辛いほどです。
2つ目は、ウイルス性口内炎です。
これは、単純ヘルペスウイルス・水帯状ヘルペスウイルス・A群コクサッキーウイルスによるものです。
3歳以下の子供に多く見られるヘルペス性口内炎は発熱と口の中にできる複数の小さな水ぶくれが潰れて炎症を起こします。
発熱や痛みにより、食欲の低下や摂食拒否となり、脱水症状を引き起こすこともあります。
A群コクサッキーウイルスはヘルパンギーナの原因となるウイルスでヘルペス性口内炎に似た症状ですが、感染力が高いことに注意が必要です。
※ヘルパンギーナとは発熱と口の中の粘膜に出てくる水疱の発疹が特徴のウイルス性の咽頭炎のことです。
乳幼児を中心に夏季に流行します。
ヘルパンギーナは手足口病や咽頭結膜熱とともに夏風邪の代表的存在と言えます。
3つ目は、カタル性口内炎です。
これは物理的な刺激によるものが原因で、義歯(入れ歯)や虫歯の治療の詰め物に歯肉が当たってしまったり、歯周病などにより口腔内が不衛生な時に発症することが多いです。
アフタ性口内炎とは違い、境界位置が分かりにくく、唾液の分泌が増えて口臭が発生したり、口の中が熱く感じることもあります。
また、味覚が分かりにくくなることもあります。
やけどが原因で炎症を起こす場合も含まれ、その場合は赤くただれる症状が出ます。それほど痛くありませんが、ヒリヒリします。
口内炎を予防するには?
・丁寧な歯磨き・殺菌成分入りのうがい薬を使用し細菌の繁殖を抑制、お口の中を清潔に保つ。
・ビタミンABCを含む食品を積極的にとり、バランスの良い食事を心掛ける。
・十分な睡眠をとり体調を整える。
・入れ歯や被せものがあっていない場合は歯科医院で調整してもらいましょう。
治療
たかはし歯科ではレーザー治療と、アフタゾロンという軟膏の処方をおこなっています。
歯科のレーザー治療は「炎症を抑える」「痛みを和らげる」「出血を止める」「細胞の回復を促す」などの効果があります。
レーザー治療はは表面麻酔をしてから治療をおこなうので痛みが少ないです。また、レーザー治療は即効性があるので短時間で痛みが消えます。
1日~数日で治るでしょう。
口内炎の痛みが辛いときは、歯科医院を受診しましょう。
2023年02月04日 11:44