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フィステル

皆さんは口の中をはじめてみたとき、歯茎にニキビのようなできものができたという経験はありませんか?

お口の中にできるできものは口内炎をはじめ、様々な種類がありますが、比較的多くみられるのがフィステルと呼ばれる膿の袋です。口内炎の場合は1週間程度で自然治癒することがほとんどですが、フィステルの場合自然治癒することはほぼありません。むしろ放置するとどんどん悪化してしまいます。そこで今回は意外と怖い「フィステル」についてご紹介していきます。


☆フィステルってなに?

フィステルとは、歯茎にできるニキビのようなもので、「瘻孔」や「内歯瘻」「サイナスラクト」と呼ばれることもあります。虫歯で神経が死んでしまうなっどといった様々な原因により歯の根が炎症を起こし、それにより根の先に膿が溜まることで発生します。フィステルができても痛みがないため、できていることに気づかなかったり、気づいていても放置してしまう方も多くいますが、フィステルが現れるということは、その部分の歯が何かしらの炎症を起こしているということですので、早めに処置をしてあげる必要があります。

患者さんの中には自然に治った、寝たら良くなったとおっしゃる方もいます。しかしそれは決して治ったり良くなっているのではなくて、体の抵抗力によって症状を抑えているだけなので、治っているわけではありません。また、フィステルはニキビのように白くぷくっと膨らんだ形状をしており、指で押すと白っぽい膿がでるため、つぶして膿を出したら消えたとおっしゃる方もいますが、フィステルを潰して溜まった膿を一時的に外に出したとしても、歯の内部トラブルが治ったわけではないため、また同じ部分からフィステルは繰り返し発生します。
むしろフィステルを潰してしまうとそこから細菌が入り込み、細菌感染を引き起こしてしまう危険性があります。万が一フィステルが潰れてしまった場合はうがい薬でうがいをするなどしてお口の中を消毒し、なるべく早めに歯科医院を受診するようにしましょう。


【原因】
フィステルができる原因はさまざまですが、主に下記の4つが挙げられます。

・虫歯が進行して神経が死んでしまった場合
虫歯を放置していたら痛みが消えたという経験をお持ちの方のいらっしゃるかもしれません。痛みが消えると虫歯が治ったのではないかと勘違いしてしまいそうですが、痛みが消えるのは虫歯が治ったからではなく、むしろ虫歯が進行して神経まで達し、神経が死んでしまったために痛みを感じなくなったからです。痛みを感じなくなっても進行し続けるため、放置していると根の先で炎症が起き、細菌が繫殖してフィステルができたりします。

・歯根が割れてる場合(歯根破折)
歯根が割れたり折れたりする歯根破折と、その破折した部分から細菌が入り、フィステルができることがあります。歯根破折は歯ぎしりや食いしばりといった習慣や転倒などでの外傷により歯に過度な力が加わってしまうことが原因として挙げられますが、特に神経を取って長時間経過している歯はとてももろくなっていますので、歯根破折を起こしやすい状態になっています。歯根が折れてしまっている場合、放置しているとほとんどのケースで抜歯となってしまいますので、神経の治療をした歯の根本にフィステルができた場合は、なるべく早く歯科医院を受診するようにしましょう。


【根の治療済みの歯が再感染を起こしてしまった場合】
一度根の治療を行った歯でも、治療を途中で中断してしまったり治療がうまくいかずに細菌の取り残しがある場合、のちのちに細菌が増殖して膿が溜まり、フィステルが現れることがあります。根管治療は治療期間も長くかかってしまうため、途中で通院をやめてしまったりする方もいらっしゃるかもしれません。途中で治療をやめてしまうと、治療期間がさらに長くかかってしまうことになりますので、最後まで通うようにしましょう。


・歯周病の場合
歯周病が進行した場合、その歯周病でできた膿は、大抵歯周ポケットからでてくることが多いのですが、歯周ポケットが深かったり歯周ポケットの入り口が閉じてしまったりすると、フィステルができます。歯周病が原因のフィステルの場合、骨や神経に原因があるわけではありませんが、だからといってそのまま放置していると、根っこを溶かしたり歯の神経を死なせてしまうこともありますので注意が必要です。




~まとめ~

歯茎にフィステルができた場合、それは歯ぐきのなかで炎症が起きている証拠です。そしてその炎症の原因となる歯根破折や虫歯などは自然治癒することなく、むしろ放置することでどんどん悪化してしまいます。フィステルは痛みなどの症状がなく、フィステルができた場所によってはご自身で気づかないこともありますが、なるべく早く気づいてあげて早期に治療する方が期間も費用も少なくて済みますので、毎日のブラッシングの際にはお口の中にできものができていないかどうかチェックする習慣をつけましょう。
 
2024年02月06日 15:01
医院名
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