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エナメル質形成不全

歯が生えてきたときにお子さんの歯に白い部分や茶色の部分がある歯がでてきたら心配になりますよね。検診などでエナメル質形成不全があると言われ不安になる方も多いようです。エナメル質形成不全といっても程度は様々です。




☆エナメル質形成不全って何?
エナメル質は歯の一番外側の部分で人体で一番硬いと言われています。エナメル質形成不全とは歯ができてくる過程で、歯の表面のエナメル質がうまくできずに薄くなったり脆くなったりしている状態を言います。エナメル質形成不全でわかりやすいのは歯の色が違うことです。白、黄色、茶色の変色があり点状から歯の大部分に及ぶものまでさまざまな形態があります。歯の表面はざらざらした感じでツヤはありません。歯の一部が欠けたようになっていることもあります。


【エナメル質形成不全の原因】
エナメル質形成不全があると遺伝によってできたのかと思われる方もいますが、1本から数本のエナメル質形成不全は遺伝によるものではありません。遺伝によるものはエナメル質形成にに関わる遺伝子異常にによるため、すべての歯が形成不全になります。1本から数本のものは遺伝ではなく他の要因で起こるものです。原因が特定されるものから原因が不明なものまでありますが、エナメル質を作る細胞の機能がなんらかの原因で障害されたために起こるものです。原因がわかるものとしては、乳歯をぶつけてしまったり、乳歯のむし歯が大きく、根の先に膿が溜まったりした場合、乳歯の下にある永久歯が影響を受けて形成不全が起こることがあります。
他に特定はされていませんが、栄養障害や病気、発熱性の疾患にかかった、感染症、内分泌異常などの全身的状態が影響して起こるとも言われています。全身的な状態が影響する場合は同じ時期にできる歯が同時に影響を受けるので複数の歯で発生することもあります。


【エナメル質形成不全で困ること】
エナメル質の形成不全により歯がもろくなっているため、奥歯など力のかかる部分では欠けることがあります。また、エナメル質がなくなることで虫歯になりやすくなり、食事や酸性のものに対してしみたりする知覚過敏の状態になることもあります。前歯にエナメル質形成不全ができた場合は欠けたりすることは少ないのですが、見た目が気になることが多いようです。



☆どう対応したらいいの?

エナメル質は歯が生える前にできていますので、歯が生えてきてからエナメル質形成不全を改善することはできません。むし歯にならないことを目標にしていきます。エナメル質形成不全の程度が軽い場合、まずはフッ素を塗って歯の強化をはかります。ご家庭でもフッ素入り歯磨き粉を使用していただき歯の強化をしていきます。

磨きにくい第一大臼歯にエナメル質形成不全がある場合は、仕上げ磨きは必須になります。第一大臼歯が生えてくるのは6歳前後が多く、お子さんの年齢的に、お子さんだけでは磨ききれない状態の歯であることが多いからです。生えたばかりの歯はただでさえむし歯に対して弱い状態です。さらにエナメル質形成不全が加わると虫歯に対してかなり弱い状態となります。

歯が大きく欠けていた場合は、何かで補修してあげる必要がありますが、成長に伴って噛み合わせなどは変化していくため、最終的な治療は成長が終わり噛み合わせが安定してからになります。それまではつなぎの治療としてなるべく歯質を温存するように、セメントやレジンといわれる詰め物などで最小限の補修と補強をします。歯がしみるという症状もある場合は、しみるのを防ぐ薬を塗ったり、詰め物でカバーをしてしみるのを防いだりします。可能な限り、歯と歯の神経を保存するような治療にします。成長が終わり噛み合わせが安定して、そのときに必要があれば最終的な詰め物や被せ物で治療していくことになります。

エナメル質形成不全症の歯は、むし歯になりやすく進行しやすいということもあり、油断すると大きな虫歯になってしまいます。その場合治療が大変になることが多いです。特に低年齢の方は処置自体できないことがあります。形成不全の程度によっては成長が完了した時点で処置をする必要もありますので、長期にわたり経過をみる必要がでてきます。定期的に歯医者さんで検診を受けましょう。

 
2024年01月15日 17:03
医院名
住所 杉並区阿佐谷北1-31-12-102
電話番号 03-3336-8004
 
午前診療
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午後診療
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□・・・19:00まで、▲・・・16:30まで

診療科目

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