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二次カリエス

◎皆さんは二次カリエスを知っていますか?

一度きちんと虫歯治療をして、銀歯を入れてもらったから大丈夫!そう安心する人が多いのですが、実は詰め物や被せ物で歯にふたをしても安心はできません。一度治療した歯が再びむし歯になることを二次カリエスと言います。
むし歯レベルが深い二次カリエスであれば、治療を繰り返していくうちに最終的には歯を失ってしまうことも… そのため二次カリエスはできるだけ予防しなければなりません。ここでは、二次カリエスとは何か、発生の原因や発見方法、予防方法などをご紹介します。大切な歯を失わないために、できることをして二次カリエスを防ぎましょう。


【二次カリエスを防ぐには?清掃と生活習慣の見直しを】

一度むし歯になった歯は治療し殺菌した上で削ったところを人工物によって蓋をします。ところがそこにさまざまな原因で菌が入り込み、銀歯の下でむし歯が再発します。それを二次カリエスと呼びます。二次カリエスには次で説明する複数の発生原因がありますが、そもそもは菌の活動が原因です。口内には常時数億の菌が存在しており、それらから歯を守るには清掃と生活習慣の見直しが大切です。毎日しっかりと正しい方法で歯磨きをし、食事時間は守る、間食は控える、だらだらと食べないといった習慣にすることが重要です。歯を失わずいつまでも自分の歯で食事ができるように、今の自分ができることをして歯を守っていきましょう。


 
二次カリエスはどうして発生する?

では、二次カリエスの発生原因について以下の3つをご紹介します。


①清掃が甘い
銀歯やセラミックなどの補綴物は人工物のため、当然むし歯にはなりません。しかし、その奥にある歯は天然物なので、菌が侵入すればまたむし歯になります。毎日の歯磨きが甘いと食べ残しに口内菌が付き、活動を活発化させ虫歯菌がどんどん増殖します。もともと、一度でもむし歯になったことがある場所は磨き残しが多い所です。そのため清掃が甘いとすぐに菌が増殖して歯を溶かし始めます。歯磨きのあとはデンタルフロスや歯間ブラシを使って清掃レベルをあげ、洗口液で除菌しましょう。

②詰め物や被せ物の劣化
詰め物や被せ物の劣化も二次カリエスを発生させる大きな要因です。人の顎はその人の体重分程度の力があると言われており、たとえば体重60㎏の人なら食べ物を噛むときの力も60㎏程度になります。それだけ大きな力が食事のたびにかかるので、金属で作られている詰め物、被せ物であっても使っているうちに変形します。また、詰め物や被せ物は本物の歯とセメントでくっつけているため、このセメント部分が経年劣化で溶け出し、歯との間に隙間ができてしまいます。変形や劣化でできた隙間から菌が侵入し歯をとかしていきます。

③むし歯の取り残し
最初のむし歯治療がうまくいかず、むし歯が取り残しであった場合にも二次カリエスは発生します。人の歯の根の部分はいくつも枝分かれしているしている上に曲がりくねっており、とても細いため掃除が困難です。もちろん薬剤を詰め込みますが、時間が経つと菌が再び活発に活動を始める場合もあります。むし歯が取り残されていたり、薬剤が不十分であった場合、二次カリエスは高い確率でおこるでしょう。


 

二次カリエス発見方法

続いては二次カリエスの発見方法をご紹介します。


①日ごろから鏡でチェックする
これは鏡で見えるところに限られますが、詰め物が銀ではなくレジンであった場合には、色の変化で二次カリエスに気づくことがあります。むし歯が周辺で発生していればレジンが茶色く変色、もしくは黒くなっている箇所があれば間違いなくむし歯なので、痛みがなくても歯科を受診しましょう。

②食事のときなどにしみるかどうか確認する
二次カリエスの場合、補綴物があるために見ただけではわからず自覚症状もなかなか出ません。しかし、食事のときなどに冷たい物がしみれば補綴物の下の歯がむし歯になっている可能性が高いでしょう。冷たいものがしみる時点で歯科を受診すれば、まだ神経がある歯は根管治療をせずに済むかもしれません。補綴物を外して歯を削り、むし歯を取る治療で済む可能性が高いのです。歯は神経を取ると途端に弱くなってしまいます。そのため二次カリエスでもできるだけ早く気づいて治療を受けることが大切です。冷たい物がしみるかどうか食事のときにセルフチェックしてみてください。

むし歯が進行して痛みが出ればはっきりとわかりますが、すでに一度根管治療をして神経を抜いている歯であれば痛みはなかなか出てきません。普段から歯に関心を持ち、セルフチェックをしていきましょう。



【二次カリエスの予防】
一度でもむし歯になった歯は二次カリエスが発生しやすいものです。とはいえ治療を繰り返せばいつか歯を失ってしまいます。では二次カリエスを予防するにはどうすれば良いのでしょうか?予防方法は次の4つです。


①徹底的な歯垢除去
歯垢は細菌の塊なので、これをなくせば二次カリエスが発生する可能性は格段に低くなります。毎日の歯磨きはもちろんのこと、歯磨きのあとはデンタルフロスや歯間ブラシを使い、歯ブラシで届かない箇所の歯垢を落としていきましょう。特に治療箇所は詰め物や被せ物によって段差があります。その段差に汚れが溜まりやすいため、治療箇所はよりしっかりと磨くようにしましょう。

②フッ素入り歯磨き粉を使う
フッ素には歯を強くしてむし歯になりにくくする効果があります。歯科へいけば歯にフッ素塗布をしてもらえますが、細菌では市販のデンタルケア商品にもフッ素配合のものが増えてきました。フッ素入りの歯磨き粉や洗口液を使えば、自宅でもフッ素効果を得られます。

③劣化しにくい素材を選ぶ
むし歯治療に使う補綴物を劣化しにくい素材にすることも二次カリエス予防にとって重要な方法です。

④歯科の定期検診を受ける
3ヶ月や4ヶ月に1回、歯科の定期検診を受けることも大切です。受診の頻度が高ければプロによるクリーニングで歯垢がない状態をキープしやすい上、トラブルがあっても初期に発見してすぐに治療ができます。早期発見、早期治療が最も歯を失わずに済む方法です。何もトラブルがない口内を維持するためにも歯科の定期検診を受けてくださいね。
 

☆歯を失うリスクがある二次カリエスを慎重に予防しよう

二次カリエスとは銀歯などの下で再びむし歯が発生することを言います。一度治療しているため詰め物や被せ物があり、通常の歯に比べてトラブルの発見が遅れるというデメリットがあります。治療を繰り返していけばその歯はいずれ失ってしまうでしょう。歯を失わないためには二次カリエスにならないように予防することうや、早期発見できるように自分で気を付けておくことが大切です。正しい歯磨きをしてフロスや歯間ブラシでダブルケアをし、定期的に歯科診察やクリーニングを受けましょう。二次カリエスを予防できれば歯を失う可能性を低くできます。将来の健康のためにもしっかり歯を守ってくださいね。

2023年09月04日 11:44
医院名
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電話番号 03-3336-8004
 
午前診療
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