フラップ手術
進行した歯周病に対して行う代表的な外科処置の1つにフラップ手術があります。フラップ手術とは、歯周病により深くなってしまった歯周ポケットを外科的に除去することです。歯肉を切開し、歯根に付着した歯石や感染組織を隅々まで取り除きます。今日はフラップ手術の手順や、メリットデメリットをご紹介します。
【フラップ手術の手順】
①麻酔をして歯肉を切開し、根っこを剥き出しにします。
②剥き出しになっているところに残っている歯石を除去し、歯面を滑らかにします。
③切開した歯肉を戻して縫合します。
④術後1~2週間後に抜糸します。
【フラップ手術のメリット】
・通常の歯石除去では届かない場所の汚れを隅々まで除去できる
・歯と歯肉の隙間(歯周ポケット)が浅くなり、腫れにくくなる
・歯肉の中に歯石が溜まりにくくなる
・歯周病による口臭が軽減する
・磨き残しが少なくなる
【フラップ手術のデメリット】
・切開した傷が治るのに時間が掛かる
・知覚過敏が起こりやすくなる
・再発することもあるため、手術後も定期的に歯医者に行く必要がある
・歯肉が下がり歯が伸びたようにみえる
腫れがひくと歯肉が引き締まり、同時に歯が伸びたようにみえる方もいます。
メリット、デメリットをしっかり理解してから決断することが大切です。
2023年05月30日 11:10