飲食の時間と甘味料について
今回は食事の時間や、おやつの取り方についてお話します。【食事は規則正しく決まった時間に?】
お家でのご飯や、おやつの時間など普段から時間を決めていますか?
私たちが普段の食事やおやつを食べるために、お口野中は数分で酸性になり、歯の表面のミネラルが溶かされ始めます。(このことを脱灰と言います。)
その後40分ほど時間が経つと、唾液の働きにより、お口の中が中性に戻り、溶かされた歯の成分が元に戻されます。(これを再石灰化と言います。)
しかし、お菓子などをちょこちょこ食べる「だらだら食べ」をしているとお口の中が常に酸性になり、虫歯になりやすくなってしまうのです。
間食はできるだけ控えて、歯が再石灰化できる時間を確保していきましょう。
【食習慣のポイント】
①「だらだら食べ」を避け、規則正しい食生活を身につけましょう。
②就寝時は唾液の量が少なくなるので、寝る前の飲食をしないようにしましょう。
③虫歯菌はブクブクうがいで取り除くことはできません。飲食の後は必ず歯を磨きましょう。
【虫歯にならない甘味料、虫歯になる甘味料】
虫歯になりにくい甘味料があることを知っていますか?
砂糖や水飴などの、虫歯になりやすい甘味料の入っていないものを選ぶようにしましょう。
《虫歯になりにくい甘味料》 《虫歯になりやすい甘味料》
・還元水飴 ・エリスリトール ・砂糖
・マルチトール ・ステビア ・水飴
・ソルビトール ・アスパラテーム ・果糖
・キシリトール ・サッカリン ・麦芽糖
・パラチノース ・ブドウ糖
また、糖類0.5%以下は虫歯になりにくく「無」、「ゼロ」、「ノンシュガー」、「シュガーレス」と記載があります。
糖類5%以下の「低」、「控えめ」、「低減」、「カット」と記載のものは虫歯のリスクがあるので注意しましょう!
お口の中では、脱灰や再石灰化を繰り返しているのです。
食事やおやつの時間を決めて、再石灰化できる時間を作ってあげましょう。外出先などで、歯磨きをすることができない場合でもお水でお口をゆすいでみたり、虫歯になりにくい甘味料を選択するなど、できるところから始めていくと良いかもしれません。
もちろん毎食後の歯磨きが大切です。食事やおやつのあとはかならずしっかり歯磨きしましょう。
2023年05月16日 18:19