虫歯になりにくいおやつの選び方
【おやつの役割と必要性】小さな子供は一回の食事で食べられる量が少なく、一日に必要な栄養量を三回の食事だけで摂取することが難しいため、間食が必要となってきます。
間食、つまり「おやつ」といえば、お菓子などの甘いものを想像するかと思います。しかし、甘いものの中でも砂糖の多いものは、摂取する回数が増えると虫歯のリスクも高まります。また、大きな虫歯ができている子供は、間食の回数が多いことに加えて三度の食事を規則正しく十分に摂っていないことが多いと言われています。
食べ物を摂取すると、虫歯の原因となる細菌がそれを栄養にして酸を生産し、お口の中が酸性になります。そのままにしておくとこの酸が歯を溶かして虫歯になってしまいます。
人間の唾液には緩衝作用があり、時間が経つと細菌の周りの酸性はやわらいでいき、本来のお口の中に近いPHになると言われています。しかし、間食が多かったり食事が規則正しくとれていなかったりする場合は、緩衝作用が追い付かず細菌の周りは常に酸性になり、虫歯が進行してしまうのです。
【虫歯になりにくいおやつの選び方】
栄養があり、エネルギーになりやすく、自然の甘みがあるもの、添加物が少ないものを選びましょう。
具体的には果物や芋類、チーズ、小魚など。特に噛みごたえのあるものは、よく噛むことでお口の成長にも繋がり、満足感を得ることができます。お子様のお口の成長に合わせて噛みごたえがあるおやつを取り入れると良いでしょう。また、甘いものを食べたいときにはキシリトールの入ったおやつもおススメです。虫歯になりやすい食べ物は、糖分が多く、歯にくっつきやすい、口の中に食べ物が入っている時間が長い特徴がありますので、おやつを選ぶときに憶えておきましょう。水分補給も大切です。なるべくジュースやスポーツドリンクなどは避け、牛乳や水、お茶を選ぶと良いでしょう。
【おやつは食べる時間を決めてだらだら食べをしない】
1~2歳は午前10時頃と午後3時頃の2回
3~5歳は食事の量も増えるため午後3時頃の1回
これらを目安に、食事に影響しないように食べましょう。
間食が多いほど、虫歯になりやすくなりますので、遊びながらやテレビを見ながらなど時間をかけてだらだら食べずにきちんと座って行儀よく食べましょう。
【おやつの量】
1~2歳:100~180カロリー
3~5歳:140~240カロリーを目安に1回の量をお皿に入れておきましょう。大人の方も1回の量をお皿にうつすことで食べすぎを防ぐことができます。
大人も子供も楽しんで食べることが一番です。虫歯になりやすいからといって甘いものや好きなお菓子を食べてはいけないわけではありません。
バランスよく取り入れて食べた後は歯を磨くことを忘れずに健康なお口で豊かな生活を送りましょう。
2023年04月22日 09:34