8020運動
皆さんは8020運動を知っていますか?
8020運動とは「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という、厚生労働省や歯科医師会により推進されている運動です。
少なくとも自分の歯が20本あれば、ほとんどの食べ物を美味しく食べられる、という理由で8020という数字がつけられています。この運動は1989年から始まり、当初は8020を達成してる方が10%しか満たなかったものの、2016年の調査で50%にも昇りました。これから先、更に達成率をあげる為に、わたしたちはどのような取り組みをしていけば良いのでしょうか?
8020運動の達成の一貫として、生活習慣の改善があります。
生活習慣が悪いと、食事や運動・喫煙などの生活習慣が原因となる、生活習慣病になります。生活習慣病は、糖尿病やがん・心臓病などが挙げられますが、近年、糖尿病や高血圧症などが歯周病と関係性があることがわかったため、歯周病も生活習慣病の1つに含まれます。(歯周病は、歯を失う最大の原因です) 歯周病には食生活や生活習慣が大きく関わってきます。そこで、歯を悪くしないための生活習慣についていくつかご紹介します。
【生活習慣をよくする方法10選】
①間食をなるべく控える
特に、だらだら食べていると歯にプラーク(細菌のかたまり)がつきやすくなり、虫歯や歯周病の原因になります。
②睡眠前に食べない
睡眠時は唾液の分泌が少なく、唾液による自浄作用が落ちてしまうため、歯磨きで落としきれなかった汚れから虫歯や歯周病のリスクが高まります。
③硬いものを食べる習慣をつける
柔らかい食べ物ばかり食べていると、唾液の分泌が少なくなり細菌が繁殖しやすくなってしまうため、虫歯や歯周病の原因になります。
④酸性食品の摂り方に気を付ける
酸っぱいものや炭酸飲料は、歯を酸で溶かしてしまうため、摂りすぎには気をつけましょう。
⑤タバコを控える
タバコは歯周病の主な原因となり、タバコを吸う方は吸わない方に比べて5倍も歯周病のリスクが上がると言われています。
⑥1日に最低2回は歯を磨く
毎食後の3回磨くのが1番望ましいですが、最低でも朝と夜の2回は磨くようにしましょう。磨きすぎ・力のいれすぎは逆に良くないので、鉛筆持ちで優しく磨くことを心掛けましょう。
⑦口呼吸をしない
口呼吸をすると口の中が渇き、細菌が繁殖しやすくなる為、鼻で呼吸をするよう意識しましょう。
⑧歯ぎしり対策をする
睡眠中の歯ぎしりは自分では制御できないため、歯医者で自分専用のマウスピースを作り歯を守るようにしましょう。
⑨セルフケアを怠らない
フッ素入りの歯磨き粉を使って虫歯予防をしたり、うがい薬で歯周病予防をすることも大切です。
⑩定期的に歯科健診を行う
痛みなどの異常がなくても、定期的に歯科健診に行きクリーニングを行うことが大切です。虫歯・歯周病の予防に努めましょう。
また、生活習慣の改善は、お口の中だけでなく体全体の健康にも繋がります。
80歳になっても20本の歯を保てるように、今のうちからできることに取り組んでいきましょう。
2023年04月15日 12:01