歯の生え変わり
今日は歯の生え変わりについてお話します。【乳歯の生え変わり】
乳歯は、歯の元になる芽(歯胚)は妊娠6週目ごろからでき始め、妊娠中に歯胚にカルシウムやリンがくっついて硬い歯が作られていきます。
生後6ヵ月頃くらいから下の前歯(乳中切歯)から生え始め、3歳頃までに生え揃います。※歯の生える時期には個人差があります。
乳歯は上が10本、下が10本、合計20本あります。
前歯から「乳中切歯(A)」、「乳側切歯(B)」、「乳犬歯(C)」、「第一乳臼歯(D)」、「第二乳臼歯(E)」の5本で、上下左右で20本になります。
【永久歯の生え変わり】
6歳頃になると永久歯が生えてきます。第二乳臼歯(E)の後ろに、第一大臼歯(6番)が生えてきます。
第一大臼歯(6番)は6歳臼歯とも言われています。同じ時期頃に下の乳中切歯が抜けて永久歯が生えてきます。
乳歯の下で永久歯が生える準備ができると、乳歯の根(歯茎の下にある)が吸収され、頭(歯茎から上に出ている部分)だけが残り、グラグラして抜け落ちます。その抜けたところに永久歯が生えてきます。
【永久歯が生えてくる順番】
上: 第一大臼歯(6番)→中切歯(1番)→側切歯(2番)→第一小臼歯(4番)→第二小臼歯(5番)→犬歯(3番)→第二大臼歯(7番)
下: 第一大臼歯(6番)→中切歯(1番)→側切歯(2番)→犬歯(3番)→第一小臼歯(4番)→第二小臼歯(5番)→第二大臼歯(7番)
順に乳歯が永久歯に生え変わり、第一大臼歯の後ろに第二大臼歯が生えてすべての永久歯が生え揃うのは12歳頃と言われています。※この時期にも個人差があります。
18歳~20歳頃になると、親知らずが第二大臼歯の後ろに生えてくることがあります。
【生え変わりの時期に気を付けること】
①虫歯に注意
生え始めの永久歯は柔らかく、酸に溶けやすいため、虫歯になりやすい上に他の歯より一段低くなるので歯磨きがしにくくなります。
そのため注意が必要です。大人の方が仕上げ磨きをしてあげると良いでしょう。
②乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきた
乳歯の根の吸収が起こらずに、永久歯が乳歯を避けるようにして生えてきていることが考えられます。
③乳歯が抜けたのに永久歯が生えてこない
乳歯が抜けてから永久歯が生えるまで3ヵ月ほどかかることがあります。あまりに遅い場合は歯科医院で相談しましょう。
④乳歯が抜けない
歯の生え変わりの時期を大幅に過ぎても乳歯が抜けない場合は永久歯がないことが考えられますので、歯科医院でレントゲン写真を撮って確認することをおすすめします。
乳歯がぐらついて食べにくい、永久歯が生えてくるときに歯茎が痛い、歯並びが気になるなどございましたら、ご相談ください。
2023年03月03日 15:46