フッ素について
今回はフッ素についてお話します。まず、フッ素とは虫歯を予防する天然の元素で、地球の地殻で17番目に多い元素です。
海産物や農産物にも様々な濃度のフッ素が含まれています。特にフッ素が多く含まれているのが、緑茶やワカメ、エビ、イワシなどです。
【フッ素は何歳からできるのか】
フッ素は生えてきて間もない歯に使うのが一番効果的です。
乳歯は生後6ヵ月~3歳半頃、永久歯は生え変わってくる4歳~13歳の時期に使用すると一番効果があります。
乳歯は柔らかく、虫歯になりやすいのでこの時期のフッ素の塗布は特に大切です。
【フッ素の働き】
①再石灰化の促進
ご飯を食べると歯の成分であるカルシウムやリンが溶けだす「脱灰(だっかい)」という作用と、唾液などの力によるそれを修復する「再石灰化」の作用が交互に働いて、歯の表面は再び修復されて元の健康な歯を取り戻すことができます。フッ素はこの再石灰化を促進して虫歯になるのを防ぐ働きがあります。
②歯の質の強化
フッ素が歯に作用すると、歯の表面のエナメル質の結晶が安定し、虫歯菌の出す酸に溶けにくい強い歯が作られます。
③虫歯菌を抑制する
虫歯の原因菌の力を弱め、歯を溶かす酸の量を少なくさせます。
歯科医院でフッ素を歯に塗布してもらったときは、フッ素が取れないように30分くらいはうがいや飲食は控えましょう!
2023年02月18日 10:18